フォーカシングとは?―― まだ言葉にならない感覚に耳をすます方法

フォーカシングとは?

言葉になる前の感覚に、
静かに耳をすます時間があります。
フォーカシングは、そのためのやさしい方法です。

日々のなかで、こんなことはありませんか

日々のなかで、
なんとなく気になっていることはありませんか。

言葉にしようとすると、少し違ってしまう。
考えてみても、どこかしっくりこない。

はっきりとは言えないけれど、
たしかにそこにある「何か」。

その「はっきりしない感じ」に、
求めているものがあるとしたら——。

フォーカシングは、
その“まだ言葉にならない感覚”に、
やさしく耳をすます時間です。


フォーカシングとは

フォーカシングという心のありかたは、
アメリカの哲学者・心理療法家
ユージン・ジェンドリン
によって見いだされました。

心理療法の研究のなかで、
人がほんとうに変化していくときには、
自分の内側にある
まだ言葉にならない“何か”に
そっと触れていることがわかってきました。

それは、はっきりした感情や考えというより、
からだ全体で感じているような、
あいまいで、でも確かな感覚です。

フォーカシングでは、
そのような感覚に静かに注意を向け、
そこから意味が立ちあらわれてくるのを待ちます。


フォーカシングで大切にしていること

フォーカシングでは、
まだ言葉にならない感覚を大切にします。

私たちはふだん、
「ちゃんと考えること」や
「うまく説明すること」を求められる場面が多くあります。

けれども、本当に大切なことほど、
最初から言葉になっているとは限りません。

むしろはじめは、
ぼんやりとした感覚や、
どこか気になる感じとして
内側に現れることがあります。

フォーカシングでは、
そのような感覚を急いで説明しようとはしません。

うまく言葉にできなくても、
それを否定したり、無理に変えようとしたりせず、
「そこにあるもの」として静かに大切にします。

そうして関わっていくうちに、
ときどき、その感覚のほうから
少しずつ意味が開かれてくることがあります。


フォーカシングという体験

フォーカシングは、
特別な技術を身につけていなくても、
誰でも体験することができます。

静かな時間をとり、
自分の内側に少し注意を向けてみると、
そこにはさまざまな感覚があることに気づきます。

それは例えば

  • なんとなく気になる感じ
  • 言葉にしにくい違和感
  • ぼんやりとした安心感
  • まだ形になっていない思い

かもしれません。

フォーカシングでは、
そうした感覚を無理に説明したり、
急いで結論を出したりせず、
しばらく一緒にいることを大切にします。

すると、ときどき
その感覚のほうから少しずつ意味が見えてきたり、
心や体に小さな変化が起こることがあります。

このような体験は、
一人で行うこともできますが、
安心できる相手と一緒に行うことで、
より落ち着いて深く味わうことができます。


フォーカシングを体験してみたい方へ

フォーカシングに関心を持たれた方のために、
体験の機会をご用意しています。

Zoomで♪フォーカシング体験会

はじめての方でも安心して参加できる
オンラインの体験会です。

静かな時間のなかで、
自分の内側に耳をすますひとときを過ごします。

個人セッション

落ち着いた環境のなかで、
ゆっくりと自分の体験を見つめていきたい方のための時間です。


よくあるご質問

フォーカシングは瞑想と同じものですか?

似ている部分もありますが、同じものではありません。

瞑想は呼吸や意識のあり方に注意を向ける方法ですが、
フォーカシングでは、自分の内側にある
まだ言葉にならない感覚に静かに注意を向けます。

その感覚とともにいることで、
そこから意味や理解が少しずつ生まれてくることを大切にしています。

うまく感じられないのですが、大丈夫でしょうか?

大丈夫です。

フォーカシングでは、
何かを「うまく感じる」ことを目標にはしていません。

何も感じないように思える時間や、
ぼんやりしている時間も含めて、
そのときの体験をそのまま大切にします。

フォーカシングは一人でもできますか?

はい、一人でも行うことができます。

ただ、はじめのうちは
安心できる相手と一緒に行うことで、
より落ち着いて体験しやすくなることがあります。

そのため、体験会や個人セッションでは
無理なくフォーカシングに親しめるようサポートしています。

心理的につらい状態のときでも行えますか?

フォーカシングは、
自分の内側にやさしく注意を向ける方法ですが、
とてもつらい状態のときには、
一人で行うよりも誰かと一緒に行う方が安心な場合があります。

必要に応じて、
無理のない形で進めていきますので、
気になることがあればお気軽にご相談ください。

フォーカシングは心理療法ですか?

フォーカシングは、
心理療法の研究のなかから見いだされた方法ですが、
必ずしも心理療法としてだけ使われるものではありません。

自己理解を深めたり、
日常のなかで自分の感覚を大切にする方法としても
広く実践されています。

さらにフォーカシングを学びたい方へ

フォーカシングについて
より深く学ぶための情報もご紹介しています。

フォーカシングのつながり

フォーカシングを学び、実践している
団体やコミュニティを紹介しています。


フォーカシング関連書籍

フォーカシングについて、
自分のペースで学びたい方のために、
読みやすい入門書をご紹介します。

はじめての方にも理解しやすい本から、
実践を深めるための本まで、参考になる書籍です。

『心のメッセージを聴く』
(1995年/講談社現代新書/池見陽 著)

著者の池見先生は、
フォーカシングの創始者
ユージン・ジェンドリン
から直接師事を受けた、
世界的に活躍されている
日本のフォーカシング第一人者です。

私たちの内側にある
「まだ言葉にならない感覚」に
どのように耳をすませていくのかが、
やさしい言葉で紹介されています。

プロローグからゆっくり読み進めていただくと、
個人セッションやワークショップの場で
何が起きているのかを
イメージできることでしょう。

フォーカシングに初めて触れる方にも
読みやすい書籍です。

『フォーカシング』
(1982年/福村出版/ユージン・T・ジェンドリン 著/村山正治・都留春夫・村瀬孝雄 訳)

フォーカシングを見いだした
ユージン・ジェンドリン
による代表的な著作です。

人が持っている「からだの知恵」を、
ジェンドリンが
「フォーカシング」という言葉を使って
どのように表現したのか。

原点である本書を読むことで、
その考え方に直接触れることができます。

翻訳書のため、やや専門的に感じる部分もありますが、
ジェンドリンのフォーカシングに対する思いを
知る上で必読の一冊です。

(写真でもちらっと見えていますが、
 付箋を大量に貼ってしまうくらい、
 読み返したい場所がたくさんあります)